【尖閣諸島周辺の海自艦船】無用な刺激を避けるため活動を伏せてきたというが当の中国が見過ごすはずはなかろう/こじれた日中関係を改善する芽を摘んではならない
中国海軍の艦船が東シナ海で、海上自衛隊の護衛艦やヘリコプターに射撃用の火器管制レーダーを照射していた。一触即発の危険な挑発行為であり、強く抗議したい。………
しかも平時で、どの国の艦船も自由に航行できる公海上のことだ。非常識と言うほかなく、強く自制を求めたい。
沖縄県・尖閣諸島が国有化されて以降、東シナ海や周辺海域での挑発をエスカレートさせる中国の強引さには危惧を覚える。………
だが一方で、関係改善の兆しが見えていたことも思い起こしたい。
先月、共産党の習近平総書記が公明党の山口那津男代表と会談し、対話での解決を表明。鳩山由紀夫、村山富市元首相らの訪中を立て続けに受け入れてもいる。
それを思えば、射撃レーダー照射が現場の勇み足だった可能性も捨てきれない。あるいは最高指導部で対日政策をめぐる強硬派と慎重派の綱引きが活発化している、とみることも可能だろう。………
ただ海上保安庁が領海警備に当たる尖閣諸島周辺で、海自艦船が活動していたことにも唐突感が拭えない。
防衛省は中国側への無用な刺激を避けるため活動を伏せてきたというが、当の中国が見過ごすはずはなかろう。今回のような形で日中両国の艦船が活動する実態が明らかになり、国民の不安は増幅するばかりだ。………(2月7日)<記事全文はこちらから>
中国軍のフリゲート艦が先月、東シナ海で自衛隊の護衛艦に射撃用の管制レーダーを照射した。海上自衛隊のヘリコプターにも同様の行為があった、とみられる。………
安倍晋三首相は「一方的な挑発であり、極めて遺憾だ」と表明した。日本政府が中国に強く抗議したのは当然だ。ただ、国民を巻き込んで日中の対立がエスカレートする事態は何としても避けたい。
日中両政府は自国で排外主義が勢いづかないよう細心の注意を払い、再発防止に向けた冷静な話し合いを尽くしてほしい。
尖閣諸島を国有化して以来、日中関係は波立つことばかりだが、相次ぐ領海侵犯や今回の軍事的威嚇は度を超えている。中国は自制すべきだ。武力に訴
えても、日中両国はもとより、国際社会にも何の益ももたらすまい。東シナ海を挟んで中国と向き合う沖縄にとっては重大な事態だ。………
現場は東シナ海とされるが、領有権問題で揺れる尖閣諸島の周辺海域である可能性が高い。
長崎県の佐世保基地所属の海自艦がこの海域まで出張り、中国軍艦船とわずか3キロの距離でにらみ合う構図があったことも驚きである。自衛隊の行動について、日本政府は国民にできる限り、説明すべきではないか。………
中国の習近平総書記は先月末、山口奈津男公明党代表に「ハイレベルな対話が重要だ」と述べ、首脳会談による打開に意欲を示したばかりだ。今回の事態で、対話を基調にこじれた日中関係を改善する芽を摘んではならない。(2月7日)<記事全文はこちらから>
http://www.47news.jp/47topics/e/238155.php
【中国艦が射撃レーダー照射】尖閣沖、海自艦に先月/米、緊張激化を懸念 中国軍の意図分析
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| 中国船が海上自衛隊の艦船に射撃管制用のレーダーを照射していたことを発表する小野寺防衛相=5日夜、防衛省 |
発表によると、レーダーは中国海軍所属のフリゲート艦が長崎・佐世保基地所属の護衛艦「ゆうだち」に数分間照射した。双方の艦船は約3キロ離れていた。事案が発生した正確な位置は明らかにしなかった。
また1月19日午後5時ごろにも東シナ海で神奈川・横須賀基地所属の護衛艦「おおなみ」搭載のヘリコプターに対し、別の中国フリゲート艦からレーダー照射が疑われる事案があったことも明らかにした。いずれも実際の射撃はなかった。
射撃用レーダーはミサイルなどの火器が目標を定め追尾するため、距離などを調べ、照準を合わせる機能を持つ。
日本政府は5日、中国の在京大使館と外務、国防両省に抗議した。岸田文雄外相は、中国側から「まず事実を確認したい」との回答があったことを記者団に明らかにし「大変遺憾だ。再発防止を強く求めていかなければいけない」と強調した。
安倍晋三首相は5日午後、防衛相と官邸で今後の対策を協議し、万全な対応を取るよう指示した。同時に「挑発に乗ってはいけない。冷静に対処することが大事だ」と語った。
防衛相は先月の事案発生から発表まで約1週間かかった理由について「正確な分析に時間がかかった」と会見で説明した。
■米、緊張激化を懸念 中国軍の意図分析
【ワシントン共同】中国海軍艦船による海上自衛隊護衛艦に対するレーダー照射について、米政府は安倍新政権下で対話の兆しが出ていた日中間で再 び緊張が激化することを懸念、国防総省当局者は5日、共同通信の取材に対し「対話を通じて平和的に問題を解決することを望む」と述べ、日中両国に自制を求 めた。
同省は、不測の事態にもつながりかねないレーダー照射を実施した中国軍の意図や、どのような指揮命令系統下での行動だったのかを分析しているとみられる。
キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は先月末、沖縄県・尖閣諸島をめぐり「偶発的衝突が起きかねない状況が生まれており、そうなれば地 域全体にひどい結果を招くことになる」と指摘。公明党の山口那津男代表が訪中するなど関係改善に向けた機運が生じていることを歓迎し、さらに対話を進める ことを促していた。
アジア太平洋地域を重視するオバマ政権は中国軍の海洋進出を警戒する一方で、同地域の経済成長を取り込むことも目指す。尖閣諸島が日米安全保障条 約の適用対象だと繰り返し強調、中国をけん制してきたが、日中の衝突に「巻き込まれかねない」(米紙)との警戒感も広がりつつある。
北朝鮮の3度目の核実験が予想される中での日中対立は、対北朝鮮での国際社会の結束も乱しかねず、早期収拾に向けて双方に自制を呼び掛けるとみられる。
(共同通信)
http://www.47news.jp/47topics/e/238102.php
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